鍵っ子
私が子どもの頃、
私の両親は共働きだったから、
朝起きたらおばあちゃんの家に行き、
毎日おばあちゃんに
保育園に送り迎えしてもらっていた。
小学生のときは、
放課後に学童保育に行き、
夕方にバスに乗って
親戚の家まで行き、
遊んだ後に近所のおばさんの家に行った。
小学校3、4年の頃から
学童保育から直接自分の家に行って
親の帰りを待った。
いわゆる鍵っ子。
いまでも思い出す。
母親の車の音が待ち遠しくて仕方なかったこと。
帰ってくるとうれしくて仕方なかったこと。
そんな同じ気持ちにさせたくないと思いながら
子どもたちに同じ気持ちに
させてるよな、と思う。
きのう、久々に7時半に帰宅でき、
一緒にお風呂に入ったら、
8ヶ月前にやっと断乳できた2歳の弟が、
わたしのおっぱいを吸ってきた。
吸ってきたといっても、
あの頃のように、ばくっと食いついて
飲むぞ~って吸い付くのではなくて、
吸ってもいいのかな~ダメなのかな~って
感じで、控え目に口を開けて、
ちょっとくわえてすぐ離し、
またちょいと口につけてすぐ離し、
と、様子をうかがいながら。
断乳できてからは、一度もそんなこと
なかったから、
びっくり仰天。
なんか、さみしい気持ちが行動に現れたのかな。
子どもとの時間を犠牲にしてまで
働く意味ってなんだろう。